食物負荷試験
食物負荷試験

食物アレルギーの診断と適切な治療方針を立てるうえで、最も重要な検査とされているのが「食物負荷試験(経口食物負荷試験)」です。血液検査や皮膚テストだけでは判断が難しいため、実際に食品を摂取して、症状の有無を確認することで、アレルギーの有無や耐性獲得(食物アレルギーが治癒したかどうか)の状況を正確に評価できます。
この負荷試験は、“アレルギー症状を引き起こすリスクを伴う検査”です。そのため、この検査には「小児食物アレルギーの診断及び治療の経験を10年以上有する常勤小児科医が配置されている」ことが必須となっています。
当院では、長年、食物アレルギーに対して食物負荷試験を実施してきた小児科アレルギー専門医が在籍しています。知識と経験を踏まえ、安全管理体制を整えたうえで、科学的根拠に基づいた正確な診断を大切にします。
特に乳幼児に多い卵・牛乳・小麦の負荷試験は、治療の方針決定において非常に重要です。
ご家庭での安易な“自己負荷試験”は大変危険なため、必ず医療機関で行うことが推奨されています。
食物負荷試験を行うことで、以下の点を正確に評価できます。
血液検査の結果だけで、本来は避ける必要のない食品を除去してしまうケースを防ぎます。
「どれくらいまで食べて大丈夫か」を具体的に判断できます。
成長に伴いアレルギーが改善しているかどうかを確認できます(特に卵・牛乳・小麦)。
負荷試験の結果に基づき、無理のない食生活を提案します。
1
アレルギー外来での診察・お話
診察の上、問診や血液検査などから、総合的に食物負荷試験が必要かを判断します。
2
負荷試験の予約
安全な試験を行うためにも、完全予約制となっています。
詳しい説明や当日の流れ、注意点など詳しくご説明させていただきます。
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食物負荷試験の実施
当日は、お子さまの体調のチェックをして、安全に負荷試験が受けられるかどうかの診察をします。ご家庭から持参いただいた食べ物を、クリニック内で段階的に摂取します。
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観察(2時間)
摂取終了後から2時間は症状が出現する可能性がありますので、院内で待機していただきます。皮膚、消化器、呼吸器症状などの有無を確認します。
5
結果説明・今後の指導
などをお伝えします。
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ご帰宅後
帰宅後数時間は激しい運動はお控えください。
入浴は短時間か、入らないようにお願いいたします。
※1について
アレルギー疾患の治療に使用する抗アレルギー薬です。医療機関で処方されているものや、市販の感冒薬に含まれている成分(マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸ケトチフェン、塩酸ジフェンヒドラミンなど)があります。これらの内服薬は負荷試験の3日前から服用しないようにしてください。
上記症状に、迅速に対応できる医療設備を整えています。
アナフィラキシー症状出現の場合は治療の後、医療機関に転院していただく可能性もあります。